1月10日は110番の日です。先立って1月8日(水)、歌舞伎町シネシティ広場にて「令和7年 新宿警察署110番の日イベント」が開催されました。
会場のシネシティ広場からよく見える東急歌舞伎町タワーの大型ビジョンには、110番の日のイメージキャラクターでもある山之内すずさんが出演されているムービーが放映されました。
動画を見ているだけでも、新しい発見がありました。
例えば、事件や事故が発生して通報をしようと110番をかけた際、発生場所の住所を把握できないときには道路脇の標識や信号機の管理番号、さらには自動販売機の住所表示なども役に立つそうです。
新宿警察署地域総務係署員の方の進行により、イベントがスタートしました。
ステージには、警視庁シンボルマスコットのピーポくんも登場。会場からも人気を伺う声援が飛びました。
さらに、新宿警察署の國府田剛署長より開会のご挨拶をいただきました。
「本日はお寒い中、新宿警察署110番のイベントに多数ご参加お集まりをいただきまして誠にありがとうございます。110番の日に先立ちまして、本日AKB48から平田侑希さん、水島美結さん、新井彩永さんをスペシャルゲストにお招きし、新宿防犯協会の多大なご協力のもと、110番の適切な利用促進と、悩み事や困り事などの不要不急のものについては110番の頭に「#9(シャープ9)」を付けた「#9110」へご連絡をいただけるよう促進すべく、本イベントを開催いたします。
せっかくの機会ですので、110番の歴史についてちょっと紐解いてみたいと思います。110番の運用が開始されたのはかなり昔、1948年(昭和23年)です。東京、大阪、名古屋など8都市で110番の運用が開始しました。
ただ当時は、地域により110番ではない番号を使用しており、6年後の改正により全国で統一して110番の運用が開始になったという歴史があります。
その当時、昭和20年代はご記憶にある方も見たことが無い方もいらっしゃるかもしれませんが、ダイヤル式の電話でした。なぜ「110」を通報の番号として採用したかと言うと、ダイヤル式の電話で最も近い1を2回回し、その後最も遠い0を回すことにより、その間に電話のかけ間違いであれば気付けるように、また最後の0のダイヤルが回り終わるまで気持ちが落ち着くように、という意図のもと110が採択されたそうです。
もう一つ、110番のテーマでのお話として、一昨年の例になりますが警視庁全体では約213万件の110番通報がありました。そのうちの40万件に該当する約2割は、いわゆる不要不急と思われる通報が含まれていた結果です。新宿警察署では、令和5年では年間で約6万件の110番を受理して対応しているところです。令和6年も6万件を超えており、これは日本全国の警察署で一番多い110番件数になっております。
「#9110」を使用していただきたい理由として、本当に緊急な要件で警察官の助けを求めている方を対応する活動に影響が出る懸念があるためです。これを機会に、適切な110番の利用と#9110の使い分けを知っていただければ幸いです。」
その後、本日のゲストとしてAKB48の平田侑希さん、水島美結さん、新井彩永さんがご登壇してくださいました。
一日署長ということで警察官の制服を着用しての登場です。署長より委嘱状、一日警察署長のタスキが交付されました。
その後、110番通報の2割の不要不急のケース事例の紹介と新宿警察署の対応の実話をご紹介いただくなど、#9110の意義と大切さについて学ぶよい機会となりました。
イベントを通じて、110番通報の適正利用と、#9110との使い分けを知ることができる、良い機会となりました。