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イベントレポート

【取材レポート】6月26日開催「フジテレビ新ドラマ『新宿野戦病院』記者発表&撮影会」

新宿・歌舞伎町を舞台とした救急医療エンターテインメント新ドラマ「新宿野戦病院」が、2024年7月3日(水)から放送スタート(毎週水曜・夜10時)します!

大人気の脚本家・宮藤官九郎さんによる本作「新宿野戦病院」は、新宿・歌舞伎町に佇む病院を舞台に、近年の社会の多様な構図の中で生きる人々が織りなす新ドラマだそうです。
クドカンさんの作品のファンとしては、ここ新宿・歌舞伎町を舞台にしてくださったということもあり、7月3日の第一話の放送日が楽しみで仕方ありません!

6月26日(水)、東急歌舞伎町タワー内の「109シネマズプレミアム新宿」で開催された制作発表会にお伺いしてきました。

今作のW主演キャストである小池栄子さん、仲野太賀さんに加え、ドラマの舞台となる「聖まごころ病院」を取り巻く関係者を演じる濱田岳さん、生瀬勝久さん、柄本明さんがご登壇されました。
また、制作発表会とドラマ放映を盛り上げるべく、キャバクラ経営で著名なFABRICグループ所属の総勢60名のキャバ嬢が駆けつけ、会場は華やかでゴージャスな雰囲気に包まれました。
司会進行は、フジテレビアナウンサーの佐野瑞樹さんで、終始愉快な進行により、会場も大いに盛り上がりました。

そして、制作発表会の少し前に公開されたのですが、本作の主題歌をなんとサザンオールスターズさんが務められるということで、ボーカルの桑田佳祐さんからスペシャル音声メッセージも届けられました。
サザンオールスターズさんによる新曲「恋のブギウギナイト」は、昭和から平成初期のディスコサウンドと令和のEDMサウンドを融合させたダンスナンバーだそうです。
会場で初めて聴いた「恋のブギウギナイト」。懐かしくも親しみがあるメロディのせいか、以前から知っていたような心地で帰り道に口ずさんでいました!

キャストの皆さんからは、ドラマにかける思いをお話ししてくださいました。


―(司会)ヨウコ・ニシ・フリーマン役を演じられるということですけども、ヨウコは岡山弁そして英語が流暢ということですけれども、なかなか難しい役柄ですね。

(小池さん)お話しいただいた時から私にとってはもうハードルの高い役柄だなと思ったんですが、でも段々とこう英語喋るのも楽しくなってきたりとか馴染んできたりとかして。まあ岡山弁でもこの場所によって微妙にイントネーションは変わるらしいんですけども、(私の)英語も岡山弁もあたたかい目で見ていただけたら…。喋ってる姿それ含めてヨウコ像を楽しんでいただけたらいいな、と思ってチャレンジしております。

―(司会)13年間軍隊病院で働いていた、戦地にも居たという感じを持ちながら日本に帰ってくるということですけれども、その辺りのバックボーンがありながらの役柄なんていうのは、どういう風にお考えになってますか?

(小池さん)戦地で本当に今消えそうな命を日々助けていた軍医の役なので、ここに揃われてるお医者様方とはまた違った視点で命というものと向き合っていて、またそういうバックボーンがとても活かされた宮藤さんの脚本だなと思います。どんな命も目の前にあるものは絶対に諦めずに救うという。それがどんな立場の人も同じように尊いものだから救うという信念を持った、とても強いかっこいい女性です。

―(司会)あの官九郎節みたいなものがあるというふうにお聞きしているんですけれども。

(小池さん)はい、やはりセリフの面白さはもうピカイチだなと思いますし、ちょっとこうぶっ飛んだ様な役柄がとても皆さん多いんですけれども、そこが全然違和感なく歌舞伎町に行ったらこの人たちに会えるんじゃないかなという気がしますね。色んな訳ありの患者さんが運ばれてくる訳ですけど、そういった方たちを宮藤さんの本って軽視する訳じゃなくて、そういう方たちとちゃんと向き合って逃げずに向き合って、どういう風に人と人として接するかっていうのをとてもこう優しく丁寧に描かれているので、見ていただけると本当に分かっていただけるかなと思います。

―(司会)続いて、小池さん演じるヨウコとひょんなことから歌舞伎町で出会って、丁々発止の掛け合いを見せるという美容皮膚科医・高峰享 役の仲野太賀さんですけども、小池さんとの共演というのは初めてというふうに伺っております。

(仲野さん)そうですね、初めてです。ヨウコという役が英語のセリフもあるし岡山弁のセリフもあるし、さらに医療シーンも結構多くて。自分も俳優なので、それがどれだけ大変なことかってのはやっぱわかるんですよ。でも、それを物凄い集中力でお芝居されていて、小池さんの(従来の)イメージともまたちょっと違う側面というか、こんなに集中力があって、しかもほとんどミスがなくて、基本的にはワンテイクでどんどん撮影が進んでいくリズミカルな現場なんです。そこに照準を完璧に合わせて来ているというのは、かなりの打率だと思いますよ。

(小池さん)空き時間も練習をして、、、必死です。

(仲野さん)ヨウコさんが抜群に魅力的なキャラクターになってるので、ぜひ楽しみにしていただけたらなと思います。

―(司会)享の方はかなりチャラついてるキャラクターというように聞きました。

(仲野さん)そうですね、、、設定的にも、若くして美容皮膚科でお金を持ってチャラチャラしてっていう、港区で遊びまくっているそんなようなキャラ設定なんですけど。自分でも思ってもないぐらいのびのびと演れてます。本当に楽しく撮影させてもらっています。宮藤さんの描くキャラクターなのでチャラい雰囲気の享ですが、ヨウコと出会うことによってそして新宿・歌舞伎町で色んな人と出会うことによって、享自身も成長していく、変化して成長していく姿をドラマを通して表現できたらいいなと思っております。

―(司会)続いて、濱田さんにお伺いします。歌舞伎町交番の巡査役ということですけれども、今日のお衣装もドラマの中のお衣装ということですよね?

(濱田さん)もちろん私服じゃないですよ。劇中の衣装です。医者でもないのに「聖まごころ病院」になぜかいるという(役です)。歌舞伎町の治安維持に燃えている警察官というわけではなくて、なんというか歌舞伎町に住んでいる、ただの映画好きというかなんかそっちのほうが強い(印象)です。サブカル好きで映画が好きで歌舞伎に住んでる人、という。なので、警察官の格好で「聖まごころ病院」に涼みに来ているだけとか、「涼んでもいいですか?」というセリフがあったりとか。僕も未だに難しいなと思ってるんですけど。医者じゃないのにここにずっといるのはどういうことなんだろう、と。でも、最近の台本を見ると宮藤さんが「なぜかいる岡本」と書き始めたので「理由なんか考えてもしょうがないんだ」と。だからこの世界にいることを楽しんでます。

―(司会)さぁ、続いて生瀬さんですけれども、高峰啓三 役ということで仲野さんが息子さんであり、柄本さんがお兄さんの役ということですね。「聖まごころ病院」の未来についていろいろ考えているという。

(生瀬さん)はい、老舗って言ったらおかしいですけど、先代からずっと続いてる(病院です)。僕は医者にはならなかった、お兄ちゃんは医者になったんですけども。この「聖まごころ病院」をどうしていくかというその将来を考えている次男です。(柄本さん役の長男とは)あんまり仲は良くない設定です。ですが、僕自身は、本当は役者の柄本さんに憧れてこの世界に入ったんですよ。学生の時に柄本さんのお芝居を見てこの世界に行きたいと思ったんで。柄本さんみたいな俳優さんになりたいと思って。今回(共演が)うれしくてうれしくて。

―(司会)柄本さんは「聖まごころ病院」の院長役ということですね。人の良さそうな赤ひげ先生である、と。どんな役柄なんでしょうか?

(柄本さん)あのね、僕ねいつもよく分からないんですよ。まぁ、台本をいただいて高峰啓介さんという役なんですけど、まあなんかいつもそうなんですけど、この人はどういう人なのかなっていうのを探しながら。横にいる生瀬さんなどに助けていただきながら、皆さんに助けていただけてやっております。宮藤さんの本は、こうどこから出てくるのかな、って。それは皆さんも面白いと思っていると思うんですけど。それを楽しみにやらせていただいております。(ちなみに)僕も英語しゃべれる役なんですよ。英語が大変。


その後、ドラマの主題歌「恋のブギウギナイト」を制作された、サザンオールスターズのボーカル桑田佳祐さんより、制作発表会に臨まれているキャストさんと会場に向けた音声メッセージが披露されました。

(桑田さん)サザンオールスターズの桑田佳祐でございます。この度はとっても素敵なドラマの主題歌を担当させていただきまして心より感謝申し上げます。

フジテレビさんでのドラマの主題をやらせていただくのはなんと、サザンは20年ぶりだそうでございまして。本当によろしいんでしょうか。後で後悔しないようにしていただきたいと思いますけども、今回その主題歌として起用していただきました。我々の楽曲は、ちょっぴり切なくもノリノリのダンスナンバーということで、大変おこがましいことではございますけれども、今や世界中から注目を集めるこの新宿・歌舞伎町にピッタリではないかと。そう思ってる次第です。ドラマと合わせてお楽しみいただけたらうれしいです。

私もちらっと台本を拝見したんでございますけれども、めちゃくちゃ面白いよ。さすが宮藤官九郎。私も大ファンのクドカンさん、面白くないわけがありません。期待してます。いよいよ、一週間後に迫ってまいりました。ドラマの初回放送サザンオールスターズ一同、心より楽しみにしております。主題歌もどうぞよろしくお願いします。いっぱい聴いてちょうだいね。
以上、サザンオールスターズ桑田佳祐でございました。ありがとうございました。


(小池さん)もう本当にこの曲は一度聞いたらもうぐるぐる回って忘れられないぐらいですから。この夏はこの曲で決まりです。

(仲野さん)桑田さんに名前を呼んでいただけただけでもうれしいのに…。あんなメッセージをいただけてこの作品に出られてよかったなって大満足です。この曲に恥じないよう、ドラマも頑張って面白く盛り上げていけたらいいなと思います。

(生瀬さん)このメッセージ音源いただけますか?(笑)本当に嬉しいですね。桑田さんの声で「生瀬勝久さん」って言われたこと自体がそれだけ嬉しいですね。

(柄本さん)ホントホント名前呼んでいただいて…、なんか感激ですね。

(濱田さん)もちろんすごく感動しました。(ですが、それよりも)やっぱり同業者にちょっとマウント取れます。はい。「うちのドラマは主題歌サザンなんだ」みたいな。それぐらい胸を張れることなので、ものすごく興奮しました。


そして、会場に詰めかけた記者からの質疑応答タイムで、面白い質問が飛びましたのでご紹介します。


―(記者)皆さんにお伺いします。例えば、新宿を表現する言葉に、「眠らない街歌舞伎町」というのがありますけれども、もしご自身にキャッチコピーをつけるとしたらどのようなコピーをつけますか?今回の役柄ということではなくてご自身のキャッチコピーです。

(小池さん)まぁ、「元気だな」って。自分のことを健康だなと思うので「やる気、元気、小池」ですね。

(仲野さん)「いつかはシャンパン本指名 仲野」です。これでお願いします。いつかはねこうシャンパンをバーンって入れちゃうような、そういう男になってみたい。

(濱田さん)「ザ・内弁慶 濱田岳」です。

(生瀬さん)「しゃべりすぎ 生瀬勝久」です。本当に黙ってればいいのに喋っちゃうんですねぇ。もう言いたいことは言っちゃうんだから。人も俺のことをよくわかると思います。思っていることをそのまま言っちゃうんで。前室でもずっと喋ってるんですけど、すっごい笑ったんだけど家帰ったら何喋ったか覚えてないとかね。

(柄本さん)「睡眠第一 柄本明」でお願いします。やっぱり一日7時間、8時間ぐらいは寝たいのよ。だけど、(寝られて)7時間ちょっとぐらいかな。


最後に、代表して小池栄子さんからドラマを楽しみにしている皆さんへメッセージをいただきました。

(小池さん)遂に始まります。7月3日水曜夜10時からスタートします。今日ご覧になっていただいた皆さんにも伝わってると信じていますが、(撮影現場も)本当に楽しくて、チームワークも良くみんなで一生懸命暑い夏を乗り切ろう!と(頑張っています)。そして、サザンオールスターズさんの曲にも負けないようなパワーで、素晴らしい作品をお送りしたいと思って、日々頑張っております。
世界から大注目される新宿・歌舞伎町という、実際にある街を舞台にするというのはとても意味のあることだなと思っています。ドラマの中の患者さんも主役です。毎回いろんな患者さんが運ばれてきて、その方たちが抱えている問題に私たちも向き合って、真面目にその方たちと寄り添いながら医療を提供する、というドラマの内容です。
新感覚の医療エンターテイメントになってると思いますので、ぜひぜひご期待ください。

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